テレビが消える日 2011 11 6
あれは、いつごろだっただろうか。
7年ぐらい前だろうか。
私の記憶が正しければ、
アメリカのニューズウィーク誌に、このような記事が出ていたと思います。
「アメリカで、最後のテレビ生産が終わった。工場は閉鎖」
これは、対岸の火事ではありません。
日本でも、国内においてテレビ生産が終了する日が来るかもしれません。
日本経済新聞の報道では、
「大画面化、薄型化、ネット対応、3D。
薄型テレビは、どんな新技術を打ち出しても、すぐに値崩れする」
「テレビ、勝者なき消耗戦 値崩れ加速で作るほど赤字」
「パナソニックは2010年度までに、
プラズマと液晶パネルをつくる兵庫県の最新鋭工場に
計4000億円超を投じたが、
『数をつくっても収益を確保できないことがはっきりした』(同社社長)」
「パナソニックを破ったのはサムスンというよりも、
低コストでテレビを製造する台湾企業と見た方がよい。
サムスン自身もテレビ事業は価格低下に苦しんでいる」とあります。
アメリカは、軍事産業を除けば、
いつの間にか、消費国家あるいは金融国家になってしまいました。
しかし、バブルがはじけて、消費国家は続けられなくなりました。
軍事産業も、財政赤字削減のために、不景気になるでしょう。
あとは、金融業や保険業で儲けるしかないでしょう。
日本経済新聞によると、
「シャープが1953年に国産第1号のテレビを発売、
量産を始めてから半世紀余り」という。
このように書くと、みんな悲観的になってしまうかもしれません。
バブル崩壊後の日本人は、悲観的になりがちです。
確かに、家電産業の利益率は低いでしょう。
しかし、日本の電子部品産業は、相変わらず利益率が高いのです。